誠志のお話し

誠志のブログ

今も産油国の生産調整協議など先行きは読めない。

 誠志のお話しです、エクソンには今週、60年あまり保ってきたトリプルAの信用格付けからの格下げという別の逆風も吹いたが、すぐさま34年連続という増配を発表し、投資家離れを食い止めた。
厳しい環境でも我々はうまく立ち回っているとの説明もうなずける。
原油相場は過去の決算には爪痕を残したが、足元では下支え要因になりつつある。
米国市場の指標油種は29日に5カ月半ぶり高値となる1バレル46ドル台後半まで上げた。
歩調を合わ せるように業種別でみたエネルギー株は4月に9%近く上げた。
業績面でエネルギー業種はまだお荷物だ。
調査会社トムソン・ロイターによると29日時点で米主要500社の1~3月期の利益は前年同期比5.7%減の見通し。
ただ赤字のエネルギーを除くと減益率は0.3%とほぼトントンとなる。
エネルギーさえ持ち直せば、企業業績は案外早くに増益に転じる可能性もあるわけだ。
原油相場の上昇は経済全体への効果も大きい。
油価が1バレル50ドル台に戻せば、水準は1年前とほぼ同じになる。
原油の下押し圧力が和らぎ、家賃やサービスなどの上昇が全体の物価指数に表れやすくなる。
調査機関コンファレンス・ボードのオジルドリム氏は原油高を起点に企業業績や物価が程々に持ち直せば、市場 に適温相場がやってくるかもしれないと話す。
もっとも原油と株がこのまま一緒に適温に移るかどうかは分からない。
そもそも原油相場の先行きは不透明。
昨年は3月以降、夏の需要増への期待などでいったん上げたが、6月には失速して年明けまで下げ続けた。
今も産油国の生産調整協議など先行きは読めない。